Tweetbot for Macがでたので愛用している夜フクロウと比較してみた 個人的にはTweetbotに乗り換えるかも!?

iOS版で人気のツイッタークライアントTweetbotのMac版がついにMacAppStoreに登場しました。Tweetbotを使ってる人だけではなく、普段Macツイッターを使ってる人も気になっているのではないでしょうか。ただし値段が1700円とお高い・・・。iOS版は250円なので手が出にくい人も多いのでは?

そこで人柱?として購入した自分がレビューしてみたいと思います。比較対象は高性能且つ無料のMacツイッタークライアントの夜フクロウです。単体でレビューする文章力なんてないので比較という形で書かせていただきます。
あくまで自分目線のレビューということでお願いします。

利点

リスト機能

夜フクロウが他のクライアントと比べてもっとも優れてるところはリスト機能だと思っています。タブに自分のリストを複数表示させることができて、同時にリストの読み込みができる。タブ移動なのでウィンドウの幅をとることなく見たいリストがいつでも見れる。これが夜フクロウの一番の強みだと思うのです。

ではTweetbotはどうでしょうか。iOS版ではリストはタイムラインと同じ所にあり、タイムラインorリストでしか表示することはできませんでしたが、Mac版はメインウィンドウからそのウィンドウを複数複製することができます。つまりメインウィンドウでリストを開いてそのウィンドウを複製すればメインウィンドウとリストウィンドウの完成というわけです。

複製したウィンドウは新しいウィンドウで表示するかカラムウィンドウで表示するかを選択することが出来ます。新しいウィンドウは文字通り単体のウィンドウで表示されるのに対して、カラムウィンドウはメインウィンドウと複製したウィンドウを横にくっつけて表示されます。
ラムウィンドウ間では縦幅横幅が等間隔で並ぶようになっており、全体を拡大縮小すると大きさが追従するようになっています。

試しに11インチのMacBookAirでメインウィンドウ+リストウィンドウ4つをカラムウィンドウで表示してみましたが、大きさが追従されるのでリスト幅は狭くなるものの十分読める大きさでした。mentionやfavoriteやDMはメインウィンドウ内にタブで入っているのでTweetdeckよりリスト表示を少なくすることができ、どんな画面サイズであれ十分リスト機能が活用できる素晴らしいクライアントだと思います。
なおmention、favorite、DM、ツイート検索等もウィンドウ分離は可能なので、普段リストはそんなに使わないという人でも同時ウィンドウ表示のメリットは感じられるはずです。

それと複数アカウント使っている人は、別アカウントのリストやMention欄を一緒にカラムに表示することもできます。見るだけのリストでAPI食い過ぎる人はリストをフォローして他のアカウントに渡して表示するなんて使い方もできるので、便利だと思います。(夜フクロウだとアカウントを切り替えないとその垢のリストは見れない)

あと一回Tweetbotを終了しても、次回起動時にはカラム表示は保存されていて前回終了したままそのまま表示することができます。最初設定さえすれば、あとは自分の使いたい形で使うことができるのです。

ただリストの同時表示はいらない。リストの同時読み込み且つ選択したリストを大きくみたいというのであれば夜フクロウの方がいいと思います。Tweetbotは新しいウィンドウ表示でそれ単独で大きさの調節ができますが、タブで統一されている夜フクロウにはかなわないでしょう。

自分は画面が大きいのでTweetbotの同時リスト表示が便利だと思っています。

Tweetの差分取得ができる。

これはTweetbotの利点というよりは夜フクロウの欠点というほうがあってる気がしますが、夜フクロウTweetの差分取得には対応していません。起動時に800ツイートまで読み込むことができますが、それ以上過去にさかのぼることはできないようになっています。
対してTweetbotは起動時のツイート取得件数は夜フクロウに及ばないにしろ、Tweetの差分取得はできます。これが活きてくるのは特にリストで、自分の気になっているリストのツイートをすきなだけさかのぼることができるのです。これは普段夜フクロウを使ってる人ヘビーなユーザーさんなら魅力的ではないでしょうか?

コマンドも充実

ほとんどの普段使う動作に対してコマンドが割り当てられています。夜フクロウもコマンドが充実していて使いやすいのでここはほぼ同等と言ってもいいのではないでしょうか。

プロフィールの見やすさや機能面

夜フクロウの場合プロフィールは選択したツイートの人のプロフがサイドバーに表示されるようになっています。相互フォロー等の確認はサイドバー右上を押して取得させてからフォローするかどうかを選択できますが、リストに追加することは出来ません。
サイドバーは開きっぱなしだと見たいときに見れて便利なのですが、幅を結構とるのが難点だと思っていました。またリストに追加ができないのも、リストを常用している自分としては面倒くさいと日頃から思っていました。

一方Tweetbotの場合はiOS版同様ウィンドウ内で見る形になっています。対象の人のアイコンまたはリプライ先のユーザー名をクリックすることで表示されます。フォローボタンは右上に大きく表示されリフォローされていれば一番上にfollowing youと表示されています。またリスト追加も右上の歯車→Manage List Membershipsから簡単にすることができます。

また下にはその人のツイートだけではなく、その人宛のリプライやその人がお気に入りに入れているツイート、その人が公開しているリストをタブ間で見ることができます。ちょっとした覗きみたいですが、そのユーザーさんのことをより知る材料になるのではないでしょうか。
夜フクロウみたいにタイムライン表示を変えることなくプロフをみることはできませんが、プロフ画面の見やすさや機能面に関しては圧倒的にTweetbotの方が便利だと思います。

iOS,Mac間のTweetbotのタイムライン連携

これはiOS版のTweetbotや別のMacでTweetbotを使う人にとってはうれしい機能だと思います。こういう機能で有名なEchofonがありますが、Tweetbotでも使えるのはうれしいですね。同期にはiCloudを使っているようなのでiCloud用のアカウントが必要だと思います(多分)タイムラインの同期は別のTweetbotを起動した時瞬時に合わさるようになっているので便利です。

処理落ちしにくい?

まだ一日しか使用してないのでこの辺はなんともいえないのですが、1日開きっぱなしにしての感想は夜フクロウより軽そうだし、固まったりもほとんどしません。一回落ちたのは1日放った後アカウントを切り替えて、そのアカウントから開きっぱなしだったアカウントにもどった時です。多分1日分のタイムライン読み込もうとして落ちたのかなと思っています。ただ夜フクロウずっと開いていると時々固まったり処理落ちしたりすることがあってTweetbotより不安定な気がします。ただこれはもっと使っていくとわかる気がするので何かあれば追記します。

欠点

さてさてここまでほぼ褒めちぎりだったのですがもちろん夜フクロウのが優れている、またはTweetbotの欠点というのもあります。

タイムライン、リスト内単語検索ができない。(追記あり)

twitter全体の単語検索はできるのですが、タイムラインやリスト内単語検索ができないのは個人的には不便です。たとえば気になる話題の話についてフォローしてる人たちが呟いているかどうかっていうのは気になるものだと思います。夜フクロウだと取得したツイートの範囲内であれば単語検索ができるようになっているので検索癖がついているだけに、この機能がないのは残念です。

※追記

コマンド+Fで検索可能だそうです。実際できました!情報いただきありがとうございます。

ブラウザやiTunesと連携ができない。

ブラウザに関しては拡張機能待ちといったほうが正しいかもしれませんが、夜フクロウだとデフォルトでSafariと連携ができますし、Chromeにも夜フクロウと連携ができる拡張機能があります。また夜フクロウiTunesとのNow Playingの連携ができますが、Tweetbotではできません。別の拡張機能やNowPlayingもそれようのAppが出回っていることから機能を省略したのかもしれませんが、一つにまとまっているというのはやはり便利なものでこの点も夜フクロウは素晴らしいクライアントだと思います。

デザインカスタマイズができない。

iOS版と同じ良いデザインが使えるというのはそうなのですが、カスタマイズができないのは遊び心がないといいますかなんといいますか・・・・。夜フクロウでは背景の色やツイートの色等が指定できて自分好みの配色にアレンジすることができます。最近ではJanetterのようにクライアントデザインから背景画像まで変えられるクライアントもあるだけにデザイン一個というのは面白味に欠けると思います。

有料しかも値段が1700円とお高い。

無料で夜フクロウやJanetterのような素晴らしいクライアントのある中、1700円のクライアントというのはさすがに厳しい面があるかと思います。ただこれは昨今のTwitterAPI規約変更の影響を受けているようです。

Tweetbot for Macリリース - 価格設定について Togetter

ユーザトークン数の上限設定が価格を押し上げているようですね。今の時代1人アカウント2個持っていても不思議でないだけに仕方のないことなんでしょうかねぇ。
上限に達した場合サポートがどうなるか等気になる点があるのも事実ですが、まだまだ先の話になるかと思いますし夜フクロウ等他のクライアントもAPIの制約に頭を悩ませる時代になっていくことが予想されるので買えるうちに買っておくというのがいいのではないかと思っています。

総評

Tweetbotか夜フクロウか。この答えを出すにはまだしばらくTweetbotを使ってみないとわからないですが、今のところは大満足で乗り換えてもいいなと思ってます。書ききれなかった機能やまだまだ使いこなせてない機能もあるはずです。こうした高性能なクライアントがでてきてありがたいなと思います。価格の問題はありますがTwitterが公式のクライアントを推奨する以上こういった事が今後も続く可能性が高い中、無料の夜フクロウやJanetterだけでなくこうした有料のクライアントに対しても目を向けてみたほうがいいのではないでしょうか。自分は何も分からないまま買いましたがとても自分にあったクライアントで満足です。夜フクロウはdockに残しますがしばらくはTweetbot一筋になると思います。